
デリバリーと言えばまっ先に思いつくのがピザです。
美味しいですよね。
世界でもトップクラスとも謳われているインドのオンラインフードデリバリー市場では、充実した内容で、多くの人が利用しています。
そのためか、このインドのオンラインフードデリバリー市場は2019年度には日本の20億ドル(約2100億円)の3倍を超える71憶ドル(約7600億円)を調達するであろう…とデロイトが先日予想をしていましたね。
数字が大きすぎてなかなかピンと来ませんが、地元レストランと契約してフードの提供をすることや、アプリを利用できること、オンライン決済などができる手軽さなどが人気につながっているようですよ。
日本でも様々な提供がされるようになり、今まで以上に便利になったデリバリー。
どんなものがあるのか実態が気になったので、色々と調べてみることにしました。
デリバリーレストランとは
現在では、オンラインで食べ物をオーダーして届けてくれるシステムがとても充実しています。
食事を配達してくれるこのシステムをデリバリーと呼びますが、このデリバリーレストラン、改めて見てみると私たちの生活で結構利用しているんですよね。
例えば
- 職場のランチタイムやミーティング時に
- 夜遅くに自宅から出ずに食事したい
- 急な来客で、食事が必要な時
- 体調が悪くて調理できそうにない
- 今日は疲れたので、料理したくない
なんて時に、デリバリーをお願いしていませんか?
手軽にオーダーするだけで、できたての食事を摂ることができるので、今では生活に欠かせないものになっています。
デリバリーレストランの種類
以前は電話でのオーダーが主流だったデリバリーサービス。現在では、スマホアプリや専用メールで簡単にオーダーができ、ますます便利になっています。
デリバリーを提供するレストランの種類は、いくつかありますのでその種類について、まとめてみました。
利用者も便利な出前代行
良くテレビやサイトなどでも話題になる『ウーバーイーツ』。ウーバーイーツは、出前代行を行なっている企業です。
ユーザーはスマホのアプリやネットで食べたいものをオーダー。注文を受けたレストランは、調理開始。また、オーダー状況を見た配達者は、ネット上で状況を確認し、自転車でユーザーへお届けします。支払いは、カード可なので、受取もスムーズです。
料理を配達するのは、あらかじめ登録されたパートナーです。自分のいる場所や配達場所などを確認し、配達の意志を表します。
「いま配達できます!」という人をマッチングさせるので、時間に無駄がなく、効率が良いのが特徴。コスト削減しながらも配達の時間が短くてユーザーに喜ばれるようなサービスを提供してくれています。
サイトから好きな店舗を選ぶシェアリングデリバリー
昔の出前と言えば、「ラーメンが食べたい」と思えばラーメン屋に。「ピザが食べたい」と思えばピザ屋に電話をしてオーダーしていました。
現在では様々な種類のレストランを一括して掲載している出前サービスが主流となっています。このサービスは、「シェアリングデリバリー」と呼ばれる形態です。
何を食べようか悩んでいても、その中の店舗から好きなものをチョイスすることができます。各店舗の混雑状況も見れるので、自宅に届くおおまかな時間の目安もわかり、便利です。
このシェアリングデリバリーは全国で展開され、ほとんどの地域で利用可能です。配達を新聞販売店などと提携するなど、よりスピーディで的確なサービスを行うことに力を入れています。
食材や加工食品を届けるスタイル

自分が「欲しい」と思った食材や冷凍食品を届けてくれるシステムは、出産後のプレママやお年寄りに人気のシステムです。一時期管理人も利用したことがあります。
トドックやオイシックスなどをはじめとした業者が有名ですね。
また、大手スーパーもネットスーパーを充実させ、家に居ながらにしてショッピングできる便利さも提供しています。
他にもレトルト食品や食べる際に温めるだけで済むよう加工品を配達してくれる企業もあり、その充実度はますます上がってきています。
最初から全部自分で調理するのが面倒だったり困難な場合、このようなサービスはとてもありがたく感じます。手間をかけずに簡単に食事を作れるのが、ユーザーのニーズにピッタリとあっていると思います。
日本でのデリバリーの草分け的存在は「出前」
いつでもどこでもオーダーできるデリバリー。このシステムは、日本ではいつごろから発展してきたのでしょうか?
実は、日本は昔から「出前」につながるシステムがありました。よく時代劇なんかを見ていると、そばやうどんを道端の屋台ですするような光景を目にします。
普段は屋台として道端で食べ物を提供していますが、なじみの客からの依頼などで、大量の注文を受けて自宅へ届けるようなこともしていたそうですよ。この形が、出前販売の元祖になったようですよ。
また、あたたかい食事のほかにも、魚や豆腐などの食材も、出前することが多かったみたいです。ここ数年ですっかり姿を消してしまった「行商」は、獲れたばかりの魚介類や朝採れの野菜や珍味などを、田舎から販売にきて都会で売っていました。
自分たちの身長と変わらない大荷物を背負い、売り歩くのです。以前は、国内のあちこちでみられるおなじみの風景でした。今ではミニバンや軽トラで来ているケースもあります。リヤカーから車に変わっただけなので、元祖は「行商」ですね。
客が来るのをじっと待つというよりは、「いかがですか?」と直接出向くようなこのスタイルが日本の出前文化を成長させていったのでしょうね^^
また、ラーメン屋やそば屋が自転車で出前配達する姿も、お馴染みです。あつあつを食べられる出前は、待つ時間も幸せに感じるほど。

この出前の文化は、昭和の終わりごろから少しずつ形を変えていきます。古き良き時代から愛されてきた日本食に変わり、安価で洋食を提供するレストランが登場します。
それをきっかけに外食ブームが起きたことで、大手産業がデリバリーに乗り出します。
「出前」という形から「宅配を産業にした革命」が起き、現在のようなデリバリーの形になりました。
今後日本で普及しそうなデリバリーフードジャンルは?
出前からデリバリーへと、「食品を配達する」という形が、時代とともに変化してきた日本。手軽なだけではなく、様々な社会情勢を含みながら、これからも変化していくに違いありません。
では、これからはどんなジャンルが普及していくのでしょうか?予想してみました。
高齢者に優しいサービスと味で
近年ではどんどん少子高齢化が進み、お年寄りの人口が増えてきています。またその中には、伴侶を亡くし、一人で暮らすかたも大勢います。
もともと料理を作るのが好きだった人も、年齢を重ねることで億劫になったり、火の元が心配になります。そのため、これからは高齢者に多く利用してもらうようなデリバリーフードが必要不可欠です。
現在も、このようなサービスを提供する企業が少しずつ出てきています。出来合いの料理を提供することで栄養面のバランスを保ち、食べる楽しさを再び味わえます。
また、食品を届けることで他人とのコミュニケーションも取れ、顔つなぎもできます。実際、普段訪れる人が少ないお宅であれば、尚更です。
介護施設などでも取り入れ、地域一体となって高齢者を支える優しいサービスを提供していくことが、これからの日本には必須でしょう。
健康志向に人気のヘルシー食
- 「外食が続くと健康面が不安」
- 「ダイエットしているので、外食は我慢」
という考えも、もう古くなってきているのをご存知ですか?
最近では、健康を考えたメニューを提案するヘルシー食が人気を呼んでいます。このヘルシー食はデリバリーフードでも取り入れるところが増えてきており、これから普及していくことは間違いなさそう。
スーパーフードと呼ばれるような材料を使ったり、玄米や発酵食など特に女性に人気のある食材を主役にしたメニュー開発で、今までのデリバリーフードと違った視点での食事を提供していきそうです。
「興味があるけど敷居が高い」「自分で作るのは材料がたくさんいるから手間」と考える人にも、お手軽に楽しめる環境を提供して、人気が高まっていきそうですね。
また、元祖ヘルシー食とも言われる和食の人気も再び高まっており、利用者は更に伸びそうです。
がっつりと食べたいアジア食
相変わらず人気の高い洋食ですが、多様化してきた食文化はデリバリーにも大きな影響を与えそうですね。中華なども人気ですが、ベトナム料理や韓国料理も見逃せません。これからますます普及していくことでしょう。
一見、デリバリーには向いていないように感じるメニューに感じるかも知れませんが、自宅で作るには手間がかかるメニューがデリバリーで気軽に楽しめるとなると、多少高くてもオーダーしてしまうのではないでしょうか。
まとめ
様々な種類のデリバリーを見てきましたが、種類が多いのにちょっとびっくりです。このことからわかるように普及しているのは間違いありません。
使い方によってはとっても便利なデリバリーレストランですが、とは言えやはり添加物は「無」でありません。
あと、遺伝子組み換え食品や種子法の変更で食材も気になります。原材料の表示はまだまだ完璧とはいえないので、わたしたち消費者側も食についてもっと関心を持つ必要があるでしょう。

今後の「食」は確実に変わりますから、「安ければ良い」という認識は捨てた方が良い。身体を作っているのは紛れもなく食事からです。手料理が最高の料理でありおもてなしなのは、昔も今も変わりません。