
普段買い物をする際に価格を見て
「とっても安くてお得!」
「わぁ、とても高くて手にできないなぁ」
そんなことを思ったりしますよね。
この時価格と価値の違いをしっかりと知っておけば、無駄遣いも減ります。
そこで『価格』『価値』の違いや、物の価値の見極め方などをまとめてみました。
自分の買い物を振り返ってみよう
買い物は好きですか?わたしは大好きです^^
中でも、「これは良い買い物をした!」「ちょっと失敗したかも…」と、気持ちが二つにハッキリと分かれるのが洋服ではないでしょうか。
気に入った洋服は価格など気にせず、何年も愛用して着倒します。
特に丁寧に扱っているわけではなく至って普通なのですが、クローゼットにあると「今年もこの服を着れるな」という変な安心感もあったり(笑)
また少々高くても着回しができそうなものは、ずっと同じのを愛用してしまうタイプです。
洋服には自分の好みがはっきりと表れるので、価格に関わらず本当に好きなものはずっと着ています。
その反面、買って後悔するものもあります。
- 安いからといって、つい買ったもの
- 使い勝手は悪いけど、ブランド名などに左右されて買ってしまったもの
などに多いような。
また「ブランド名に左右されて買った」モノにも同じようなパターンになるときがあります。
いつもは買わないけど、セールで半額以下になっていてついつい…というような流れでた。経験あるのではないでしょうか。
デザインや着心地に若干違和感を感じつつも「日替わりで着よう」と気持ちを高めていたのものの、着ないまま、タンスの肥やしになるパターン。
安かった洋服でも着心地やデザインが好きなものはお気に入りで、自分にとっては価値のあるものです。
反面、いくら金銭的価値が高くても自身の心を満たしてくれなかった洋服は価値を感じないものです。

洋服が悪いわけではなく自分の買い物癖が悪いのです。
価格と価値の違いって?
買い物の失敗談ばかり嘆いてしまいましたが、今回の本題「価格」そして「価値」の違いって何なのか、まずこれをはっきりと分析し理解することで、節約や買い物の失敗を避けることができます。
価格とは?
価格は「物についている値段」のことです。どんなものにも価格がついています。
人によって「高い」「安い」「妥当」と値段にの感じ方は違うので、自分の感じ方に見合ったものを買うはずです。
価格は人によって変わりません。どんな消費者が購入してもその物の価格は一定です。
価値とは?
それでは、価値とは何でしょうか?
価値は物やサービスを買ったときに「それが自分にとってどのくらい役立ってくれるか」ということです。
先ほど紹介した洋服の件もそうですが、安くても自分にとってお気に入りであれば何年も着て、着るときに気分も上がっていきます。このような状況であれば、その洋服には価値があると言えます。
しかし価値というものは、人によって違います。その人にとって「価値がある」と思っても、他の人には「興味もないし欲しくもない」と感じているかもしれません。
価格と価値は比例しない
価格も安く、性能も良くて使いやすい。
一方、とても高いけれど、世界にたった一つしかなくて、それが自分の手元にある。そんな場合も価値があるように感じます。

わたしもそう感じますし、現に洋服では気に入ったら安くても価値を感じます。しかし、これは実は違います。
価格だけに視点を当てた考え方です。
誰から見ても価値のあるものは、経済的価値のあるものです。
実際にお店で売っているものの価格が、その商品の価値を表していますが、しかしこれは客観的な目でつけられた価値ということになります。
一方、自分やある一定の人にしか価値がないと感じられるものは、主観的価値です。
なので好きな洋服に感じる価値は、主観的価値ということですね。
価格が高い=価値がある?
価格が高いものは価値が高い、というのは危険な思い込みです。
よくテレビでも「○○万円で購入した」といって、プロの鑑定士に査定額をだしてもらうと「○千円」なんてことがあります。
「高かったから、価値があると思ったのに…」と落胆する依頼者を見ると、なんとも切ない気持ちになります。
これは、価格が高い=価値がある、という思い込みからくるものです。
またたくさんの人が買っていて、その物自体が市場にたくさん出回っていれば価格は求めやすいけれど、その分価値は低くなります。
その逆に欲しい人がたくさんいるのに、人気がありすぎて買えなかったり、生産数が小さな物は価値が高くなります。
プレミアム商品や限定○品などは高い値段が付きます。
このように需要と供給によって価値も変わってくるということ。商売は、世の中に価値を上手に提供することで成り立っています。
人気があったり、なかなか買えない物というのは、需要と供給がしっかり考えられています。

つまり価格が高いものではなく価値が高いものを選ぶことが、後々お金が貯まっていくことに繋がるのです。
また、自分が価値を感じるものは大切に使います。「これでいいや」と適当に買ったものは、雑に扱い、結局買い替えたりします。
価値の高いものを選ぶということは、節約にもつながっていくということですね。
価格と価値を理解するとどうなる?
価格と価値の違いについてまとめてきましたが、この二つを理解するといったいどんな変化があるのでしょうか?
実は、自分が思っている以上に良いことが起きていきます。
スッキリ暮らせる
まず、価格と価値の違いが分かれば物の価値も自然とわかります。
部屋がゴチャゴチャして片づけたいなと思った時でも、迷うことなくモノが捨てられるでしょう。全然使ってないのに高かったからという理由で処分できない人は意外と多いです。
自分にとって本当に価値のあるものだけ選ぶようになる
不要品を処分してスッキリ暮らし始めると、習慣も変わってきます。
いくつも似たようなものを揃えて使っていた以前と違い「自分が本当に好きなもの=価値のあるもの」を厳選して使用するようになります。
また「お手頃だから、用途はわからないけど買おう」とつい無駄遣いしていたような物にも、財布の紐をゆるめることはありません。
自分にとって価値を感じるものをしっかりと見極めると、本当に必要なものだけを選ぶ習慣が身についていきます。
お金がどんどん溜まっていく
- 部屋がスッキリと綺麗になる。
- 自分にとって必要なものだけを選んで買う。
そうなると、
- 「部屋をこのままキレイに持続させたい→無駄なものは置きたくない」
- 「本当に好きなものだけを使いたい→自分にとって価値のないものは欲しくない」
というような気持ちになると思います。なので必然的に無駄遣いが減ります。
価格と価値の違いを理解することで見極める力が身に付き、お金の流れも正しく流れ出すと必然とお金も貯まっていきます。
この流れに沿って、お金を貯めていきましょう。
自分の価値を知り、より高めていく
物やサービスの価値を見出せると今度は「自分にはどんな価値があるのだろう」「自分の価値はいくら?」と気になってしまうかもしれませんね。
- もっと評価されてもいいのではないか
- 認めてもらえるような人間になりたい
そんなことを思うかも。
そして、
- 自分が秀でていること、得意なこと
- 努力が必要な面
というものも考えるでしょう。
人より秀でていることや得意なことが分かれば仕事などで能力を発揮し、活躍できます。足りないことがあれば、努力を重ねて克服していくこともできます。
自分の価値を分析しその価値を高めていくために、能力を伸ばすことも必要です。これからの時代を生き抜くためにも。
まとめ
- 「捨てることになるのなら、もっと考えればよかった」
- 「価格だけでつい飛びついてしまった」
いらない物を手放すとき、きっとこのようにその物の価値について深く考えることと思います。
またスッキリと片付いた部屋を見ながら、いかに自分が無駄なことをしていたのか、そしてお金の大切さにも気づけるでしょう。

価格で振り回されるのではなく、物の価値をみてから買うことがポイントです。本質をしっかりと見極めて必要なものでスッキリと暮らし、お金を貯めて行きましょう!
CMに惑わされないで!