FP2級は独学だと難しいのか、元銀行員が検証!AFPやCFPも併せて解説

通信講座でも常に人気のファイナンシャルプランナー・FPですが、
2級FPの資格を独学で取得できるのか、元銀行員が解説します。
わたしは結婚、育児の期間を除くと約15年ほど銀行業務に携わってきました。
テラーから預金、為替、出納、投信、外為そして、退職するまでは融資を担当していましたので、
渉外職以外のほぼすべての業務に携わっていたことになります。
キャリアアップのためにも、様々な資格が必要になります。
銀行業務検定以外にも生命保険、投信、宅建証券外務員など、オンパレードです^^;
ただ、全部が必須な資格ではありません。
ですが、特に男性は昇級に関わるので、皆必死で学んでいたように思います。
その流れでFP2級を「きんざい」で取得しています。
随分と古いので、証書も色あせてしまっていますが^^;
今はオンラインできんざいのセミナーもあり学ぶことができます。
当時はそのようなモノはなく、自分で本を買って勉強しました。言わば独学ですね。
なので、独学の大変さはわかります。
で、ここからが本題なのですが、「FP2級は独学だと難しいのか?」
結論から言うと、簡単ではありません。
特にきんざいは難しいです!

金融業務に携わった経験のない人は、迷わず「日本FP協会」で受けてください。
国家資格の難易度
どのような国試でもそうですが、年々難易度は上がってきています。
ですが、FP2級に至っては合格率が上がってきているようにも思います。
ココ近年、あちらこちらで大企業でもリストラが始まっており、雇用状況は悪化の一途をたどっています。
本気でFP2級の資格取得を目指している人が多くなった、と言うことでしょう。
FP2級は独学では難しいのも事実です。
しかし、別の見方をすれば多少なりとも金融商品に関わった経験がある人や、
地頭の良い人は受かるかもしれないと言うことでもあります。
なので、その人の経験値や頭脳にも左右されると言うことですので、
必ずしも難しいとは言えないと言うのが私の見解です。
FP2級の合格への勉強方法
その方法は、
- 独学
- スクール
- 通信講座
と3つに分かれます。
人によって生活環境が違いますから、その学び方も当然違ってきます。
- 出来るだけ費用をかけずに!となれば「独学」
- 同じ目的の仲間と一緒に勉強したい!となれば「スクール」
- 自分の好きな時間に効率よく勉強したい!となれば「通信講座」
となりますね。
ここでは、あえてそれぞれのデメリットだけを並べてみましょう。
@FP2級を「独学」で突破
独学は字の通り孤独です。
まず、テキスト、問題集選びから始めなくてはいけません。
勉強していく上で、難しくなって分からないことができても、自分で解決していくしかありません。
あくまでも、独学なので問題の傾向や、最新情報を取り逃がす可能性もあります。
モチベーションを保ち続けるには、かなりの精神力が必要です。
A「スクール」でFP2級を目指す
スクールの受講時間の制約があるので、仕事をしていたりして、時間が合わない方には難しいですね。
学校ですから講師の先生がいらっしゃる分、受講料が高くなります。
BFP2級の勉強方法「通信講座」
通信講座にもよりますが、費用が多少かかります。
自分で時間を作って勉強しなければいけないので、ヤル気や維持が必要不可欠です。
元銀行員がおすすめするFP2級の勉強法
時間的に余裕があればスクールも良いと思いますが、近くにスク−ルがない場合もあるでしょう。
わたしのおすすめの勉強法は、通信講座(オンライン講座)です。
併せてご確認ください。
【FP2級 勉強時間】気になる合格までの道のりを元銀行員が解説!
FPを初めて学ぶ人や、転職のためのスキルアップなどで受けたいと思っている人は、
独学だとちょっと厳しいかなと思います。
独学はテキストや問題集と言った最低限の出費ですみますが、
必要に迫られての資格取得ではない限り途中で挫折してしまう人も多いです。

多少の出費はかかりますが、
自分の好きなときに学べる通信・オンライン講座をおすすめしたいです。
私の場合、テキスト、問題集、過去問などトータルで2万円でお釣りがきましたので、出費は最小限です。
しかし、効率は凄く悪かったです。
通信などの教材は順序よく流れに沿って学べば良いですし、わからないことが出てきても質問すれば答えはすぐに得られます。
FP2級は独学ではなく通信講座で取得を確実にGet!
「FP2級は自分への投資です」
- どうやったら 効率よく勉強ができるか
- 一発合格のためにはどうしたらいいのか
- 分からなくなったときはどうしよう
そんなノウハウや試験対策を教えてくれるのが通信・オンライン講座です。
多少のお金はかかりますが、自分への投資です。
そう思って、勉強に励んでみてはどうでしょうか。
FP2級取得のために多くの方が、通信講座を利用されています。
その理由をあげてみましょう。
- 最新の教材が揃っている
- 無理のないカリキュラム
- 添削問題もあり、自分の弱点を見極められる
- きめ細やかなサポート体制ができている
- 隙間時間を利用して、自分のペースで勉強できる
- お金を払っているのだからとモチベーションを維持できる
- 最新情報やその年の試験傾向を知ることができる
また、一定の条件を満たせば「教育訓練給付制度」を利用でき、
受講額の20%(上限10万円)が支給されます。
きんざいって何?
「きんざい」とは金融財政事情研究会のことです。
ファイナンシャルプランナーを調べたときにFP、AFP、CFPを目にしませんか。
FP2級は、
- 「きんざい」
- 「日本FP協会」
の2団体が主催する、「2級ファイナンシャルプランニング技能士」で国家資格です。
一方のAFP、CFPは日本FP協会が主催する民間資格。
ですが民間資格だから簡単と言うことではありません。
厚生労働省から指定試験期間として、
きんざい(一般社団法人 金融財政事情研究会)と日本FP協会の2つの団体が指定を受けています。
とても、ややこしいのはココなんです。
2つの団体があるので、同時にFP技能士、AFPの資格を持つこともあるわけです。
そこには、FP2級を受験するための受験資格の問題が出てくるのです。
きんざい主催の2級FP技能士試験の受験資格は、
- 3級技能検定の合格者(3級では受験資格は特にありません)
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
これが、2級FP技能士という国家資格を得るための受験資格ですね。

つまり、実務経験がなくても日本FP協会が認定する研修を修了さえすれば受験資格が得られ、
尚且つ、2級FP技能士試験に合格し、日本FP協会に研修終了の登録をすれば、AFPの資格も認定されるということです。
2つの認定団体があることで、複雑な仕組みになっていますが、国家資格である2級FP技能士だけでなく、
AFPの資格の両方があるほうが、企業のウケもいいようです。
通信講座も日本FP協会認定の講座を受けることで、同時に二つの資格を得ることことができます。
複雑すぎる!?AFP CFPっとは
両方とも日本FP協会認定のFP資格です。
AFPより上の資格がCFPです。
日本FP協会の認定したスクールでAFP認定研修を修了した者に付与される資格です。
普通資格で、2年ごとの更新が必要です。
資格取得者:163,729名
※2021年5月
国際水準のファイナンシャル・プランニング・サービスを提供できる証明です。
AFPと同じで2年ごとの更新が必要。
資格取得者:23,669名
※2021年5月
FP2級を通信・オンライン講座で学ぶメリット
わたしは必要に迫られてのことだったので、とりあえず独学を選んだのですが、
もっとこのシステムを理解して、通信講座を受けていれば良かったなと思っています。
AFP認定研修を受けていないのですから当然、
2級FP技能士の資格だけでAFPの資格はないわけです。
2級FP技能士に合格して、あとからAFP認定研修を受けることもできますが、
そのためには、日本FP協会が認定しているスクールで研修を終了しなくてはいけません。
そうなると、また別に料金がかかりますし、勉強もし直さなくてはなりません。
その時は、独学でいいと思っていたのですが、独学にしろテキストや問題集にお金はかかります。
最初から、AFPと2級FP技能士の資格の取れる通信講座で勉強したほうが、
効率的だし、後からの労力もいりません。

一般的には、FP技能士の国家資格で同じなのですが、
そのFPに付与される資格になるので、両方持っていた方がいいです。
だからでしょうね。
企業が推奨しているのは、プラスアルファのAFP、CFPの資格なのかもしれません。
AFPのことを深く理解していなかったために、独学で受験したのですが、今になって思えば、
通信講座で資格を取っていれば、簡単にAFPの資格も取れていたのになと、少々残念です。
AFPの資格がなければCFPの受験をすることはできません。
また、協会が認定した大学院で所定課程を終了していないと受験できません。
それだけ、レベルは高いといえます。
果たしてFP3級の資格は必要か?
何の資格もそうですが、敷居が高く基礎知識から始めようという方は、3級の勉強から入るのもいいかもしれません。
時間に余裕があれば、知識の土台を築くことができます。
2級、1級に向けて段階を踏むので、安心感もあるでしょう。
3級FP技能士の資格を取れば、実務経験なしにFP2級の受験資格が得られます。
これから、ファイナンシャルプランナーになるために一から踏み出す方にはいいでしょう。
しかしどうせ、上を狙うのであれば、同じ時間と労力、お金をかけるのであれば、
通信講座で、FP2級を目指す方が最短で、合格する確率は上がります。
3級FP技能士より、2級FP技能士の方が聞こえもいいですし、履歴書の記載には有利です。
実務経験がなくても、通信講座ならAFPの認定資格を得ることで、FP2級の受験資格が得られます。
FP3級に合格しなくても、FP2級の合格を目指せるのです。
FP3級の合格率を見ても、2021年1月で、学科試験87.92% 実技を含めると
86.53%と他の国家試験からすると高い確率となっています。
勉強さえすれば難しいものではありませんが、本気でファイナンシャルプランナーを目指すのであれば、
挑戦する意味でも、FP2級から狙ってみるのもいいかもしれません。
- 学科試験:44.02%
- 実技試験:71.01%

結構高い合格率ですが、優しくなったと勘違いしないでくださいね。
現在の雇用状況を考えて本気で取り組む人が増えた証拠です。
なので、準備をせずに試験に臨むと合格は厳しいと思います。
ただ、FPは相対評価ではなく絶対評価の試験ですので、しっかりと頑張った人には結果がついてきます。
- 日本FP協会:100点満点中ち60点以上
- きんざい:50点満点中30点以上
FP2級合格となります。
まとめ
「FP2級は独学では難しいのか?」
自分の体験と共に解説してきましたが、
独学で学ぶにしても通信・オンライン講座でも、共にデメリットは存在します。
一からFPを学ぶ人にとっては、やはり独学でのFP2級は難しいように思います。
とは言え、何かしら金融商品に関わった経験があれば合格に有利ですし、
また圧倒的に記憶力や、読解力が優れている地頭の良い人もいます。
なので全員に当てはまるわけではありません。
ですが、通信講座の最大のメリットは課題問題を添削してもらうことで、理解力が深まるということ。
分からないことを、そのままうやむやにはしないので、効率よく学べるのはとても大きいと思います。
費用が発生している以上、元を取らないとの思いでモチベーションにも繋がっていくはずです。
お金はかかりますが、少しでも効率よく知識を身につけられるので、
これからFP2級を勉強しようという人には、やはり通信講座をおすめしたいです。

ただ、どちらにしてもしっかりと勉強することには変わりません。
頑張って合格を掴んでくださいね!!