
ありです。
今回の記事は、個人型確定拠出年金(iDeCo)への申し込みを考えている人向けの記事です。
また「iDecoに申し込みをしたいけれど、そもそもiDeCoがどんなものなのかわからない」という人にも参考になると思います^^
個人型確定拠出年金(iDeCo)とは
iDeCoに申し込むと、毎月最低積立金額5,000円を、定期的に積み立てていきます。毎月幾らずつ積み立てるかは、加入者の職業などによって変わるので、事前にリサーチしておいてくださいね。
ちなみに、職業を持っていない専業主婦(主夫)の人でも、iDeCoに申し込むことは可能です。
そして、iDeCoは、20歳以上60歳の人であれば、誰でも、始めたい時にいつからでも始められます。もし、「事情ができて、iDeCoを休止しなければならなくなった」という場合は、いつでも休止することが可能です。
その後、また再開したくなった場合も、いつからでも再開することができるので安心してくださいね。但し、国民年金保険料を納めていない月があった場合は、その月のみ、iDeCoへの積み立てができないというペナルティがあります。
個人型確定拠出年金(iDeCo)のメリットとデメリット
ただ、iDeCoにはメリット・デメリットがあるため、申し込みの前には、これらについてぜひ知っておいてください。
メリット①少ないコストで手軽にスタートできる
iDeCoは、「最低掛け金額5,000円という少ない金額から、手軽にスタートできる」ということが魅力です。他の金融商品に手を出すと、どうしても掛け金額が高額になってしまい、敷居が高いですよね。
でも、iDeCoの場合は、「毎月の贅沢を少しだけ我慢して、iDeCoの積み立てに回す」という程度で良いのです。そのため、生活費を極端に圧迫することなく、堅実な形で積み立てをすることができます。
又、「積極的に年金を運用したい」という場合、投資信託という形でiDeCoに申し込むことができます。この場合も、一般的な投資信託に比べると、「手数料がかからない」など、コストが低いことも魅力です。
このように、iDeCoは、少ないコストで始められ、堅実な運用をしていけることが大きなメリットです。
メリット②年金運用初心者でも商品を選びやすい
「年金を運用する」と聞くと、資産運用初心者の人は「どんな形で運用したら良いかわからない」と迷ってしまいますよね。理由は、選択肢があまりにも多すぎるため、何を選んだら良いかがわからないからです。
でも、iDeCoの場合は、選択肢があらかじめ限定されているので、多すぎる情報に惑わされるストレスがありません。
どのくらいの種類の選択肢があるのかは、申し込む金融機関によって変わりますが、多くても30種類程度の選択肢です。もちろん、iDeCoで用意している金融商品は、資産運用初心者の人でも敷居の高さを感じないものばかりです。
なので、「どの金融商品を選んだら良いかわからないから、申し込みたくなくなった」ということにもなりにくいでしょう。
メリット③運用しても税金が差し引かれない
年金を運用する際、1番心配になるのは、「どのくらいの税金がかかるんだろう…」ということではないでしょうか。

iDeCoは、年金を運用しても、基本的には非課税となるので、税金のことで悩む必要がほとんどないのです。
年金を受け取る際には税金がかかる場合もありますが、運用益に対しては、税金は全くかかりません。
そのため、運用中は税金のことを全く心配しなくていいので、ストレスなく積み立て続けられますよ。
通常だと、投資信託や定期預金の場合は、運用益に対して必ず税金がかかるのがちょっと嫌ですよね。
でも、iDeCoならばそれがないので、一般的な投資信託や定期預金という形で積み立てるよりも、お得になると思います。
デメリット①60歳になるまでは引き出すことができない
そのため、「急にまとまったお金が必要になった」という場合でも、iDeCoの積立金を引き出すことは不可能です。
また、60歳になって引き出す時も、「60歳の時点で10年以上積み立てていた」ということも条件になります。積み立て期間が10年未満だと、引き出す年齢がどんどん遅くなってしまうので、この点も注意が必要です。
デメリット②運用に伴うリスクは自己責任
どんな金融商品でもそうですが、お金を運用するプロセスでは「元本割れ」というリスクが付いて回ります。せっかく積み立てをしても、運用がうまくいかなかった場合は、受け取る年金の金額が少なくなってしまいます。
iDeCoの場合も元本割れのリスクはついて回り、それに対する責任は、基本的に自己責任となります。
iDeCoは、「年金」ということが前提にあるので、リスクが少なめの金融商品を多く用意しています。それでも、「100%元本割れは起こらない」という保証はどこにもないので、自分の責任の下で運用していかなければならないシビアさがあります。
デメリット③掛け金額の限度額が決められてしまっている
iDeCoは、リーズナブルな掛け金で始められるため、手軽にできる年金運用であることが大きな魅力です。
そのリーズナブルさの反面、「掛け金額の上限額が、あらかじめ決められてしまっている」というデメリットもあります。
そのため、
- 掛け金額を増やしたい
- 年金をできるだけ増やした
という人には不向きかもしれません。
その上、掛け金額に関しては、その人の職業などによって決められているという制限があります。「職業によっては、たくさんの金額を積み立てることができない」ということになるので、「受取金額も職業によって変わってしまう」とも言えます。
ただ、上限金額を超えない範囲であれば、年に1回だけ、途中で積立金額を変更することが認められています。なので、昇給になった場合などをきっかけに、積立金額を見直して増やす計画を立てる人も多いようです。
イデコ年金受け取り方法
iDeCoは、60歳になった時、2種類の方法から、希望する受け取り方で受け取ることができます。
ここでは、iDeCo年金の受け取り方それぞれのメリットとデメリットについてまとめました。
分割受け取りのメリットデメリット
さらに、iDeCo年金を分割で受け取った場合、「公的年金等控除」が適用される点も、見逃せないメリットのひとつです。
そのため、受取金額が非課税の限度額を超えなければ、受け取る際の税金がかかる心配もありません。
一方、分割受け取りの形にした場合、「iDeCo年金を受け取るたびに、毎回、手数料がかかる」というデメリットがあります。
さらに65歳を超えると、受け取る公的年金の受給額が増えるという人も多くなってきますよね。これにiDeCo年金をプラスすると、非課税の限度額を超えてしまう場合があり、税金がかかるというデメリットもあります。
一括受け取りのメリットデメリット
iDeCo年金を一括受け取りにした場合、「退職所得控除」という制度を利用できる大きなメリットがあります。
この退職所得控除を利用すると、iDeCo年金を受け取る際、大半の人たちが非課税対象になるので、税金の負担がなくなります。
退職所得控除の限度額は1,500万円なのですが、受取金額がこの金額を上回らなければ、税金は全くかかりません。
iDeCoは、ほとんどの人の総積立金額が1,500万円を上回らないので、一括受け取りの形にすれば、税金を払わなくても良いケースが大半です。
税金面から考える!節税対策
iDeCoで税金がかからないようにするためには、まず、あなたの退職金の金額を把握しておくことが必須です。
退職金の金額と、iDeCo年金の受取金額のトータルが1,500万円を超えないのであれば、一括受け取りの形にしましょう。
一括で受け取れば非課税になるので、税金を支払う必要がなくなる上に、手数料も少なくて済みます。
一方、退職金の金額が大きい人は、まず、60歳になったら一括でiDeCo年金を受け取ります。そして、その年に退職金を受け取らず、退職金を受け取るのを5年後にするように会社で手続きします。
こうすることで、税金や手数料の負担を免れることができるので、ぜひ会社で手続きをしておいてください。
まとめ

iDeCoは、どんな職業の人でも、比較的リーズナブルな掛け金額で始められる運用型の年金です。
メリット・デメリットはそれぞれありますが、トータル的に見ると、「受け取り方などを工夫すれば、メリットの方が大きい」と言われています。
安心して老後の生活を送るためにも、ぜひ1度、申し込みの検討をしてみてはいかがでしょうか。