
投資のイメージは以下のような感じでしょうか。
- やってみたいけど、ちょっと怖い
- 様々な種類があって何が良いのかわからない
そんな思いで投資することをためらっている人もいらっしゃることでしょう。
敷居が高く感じてしまう投資ですが、実は資産をじっくりと時間をかけながら作っていくのには最適な方法なんです。
そこで今回は投資の種類やそれぞれのリスク、そして初心者におすすめの投資などもまとめてみました!
ゼロ金利の時代ですから、賢く資産運用していきましょう。
投資の種類とリスク
簡単にまとめてみましたので、併せてそれらのリスクについてもご覧ください。
投資その①:株
投資と言えば真っ先に思い浮かぶのが、株ではないでしょうか。認知度も高いし、手軽なので投資として株を選ぶ人も多いです。初心者にもハードルが低いですよね。
株は会社が発行している株を売買して利益を得ます。株を購入すると、株主として優待制度なども受けることができるので、それを目的に購入する人もいます。
たとえば、株式会社オリエンタルランド「東京ディズニーランド」は1デーパスポートが株主優待制度となっています。このようにその会社の商品や商品券を受け取れたり、特定のサービスを受けることができます。
また保有するその会社の利益が一部配当金となり、自分にも分配されます。利益が大きいと配当金も大きくなるので、嬉しいですよね。
しかし株価は、毎日変動していくものです。株主優待制度を目的に購入したとしても、買ったらそのままではなく、こまめチェックしていくことも必要です。

優良株で将来に期待できる企業や、底値で買ったのならそのまま持っているという選択もありでしょうが、管理人は株初心者の方にはあまりおすすめできません。
今の時代は危うい。最近ではコロナウィルスで乱高下しています。
自分が株を購入したときよりも株価が上がっている時にその株を売ることで、差額が利益になるのが株ですが、今の株式市場は初心者向けではありません。
最近ではスマホで手軽に株の取り引きをする初心者の方も多いようです。
株は値下がりしたときに売却してしまうと大きな損失になるので、早めに見切りをつける必要もありますが、この状態で売却ができない人も多いようです。管理人も損切りが出来ず100万円ほど溶かしたことがあります^^;
また倒産などしてしまった場合は、株の価値が全くなくなってしまうこともあるので、常にニュースや新聞などで経済状況を確認し、自分が株を保有する会社の業績もしっかりチェックしておくことが大切です。
投資その②:FX
次に株と同じく知名度があるのがFX、外国為替証拠金取引です。他国の通貨を売買して利益を得る方法ですね。
2つの通貨で売買を行います。日本円でドルを買ったり、ユーロを売買したり…と様々な通貨の売買ができます。
株価ニュース時に「1ドル110円での取引」となれば、それが通貨価値です。価値は常に変動をしていて、その変動を元にFX売買を行います。ドルやユーロが安いときに購入すれば、価値が上昇したときには利益となります。株と同じですね。
ただ、やはりリスクも存在します。ドルやユーロがこれから上昇していくと予想して大量購入したとします。その予想が当たれば大きな利益を得ることができますが、そう簡単ではありません。
予想を外してしまったら大きな損失です。FXは株と違いレバレッジが最大25倍です。株の場合は「信用取引」でレバレッジを行いますが、それでも自身の口座資産の最大3倍程度です。

このようにハイリスク・ハイリターンがFXの特徴ですので、過去のデータを分析したり、相場の流れをしっかり理解していないと、無理です。初心者の方にはハードルの高い投資方法です。
投資その③:仮想通貨
インターネット上で簡単に取引できるのが仮想通貨です。デジタル通貨なんていう別名もあります。
各国が価値を保証している通貨のことを「法定通貨」と呼びますが、その通貨は私たちの目に見えるものです。紙幣や小銭がそれに値します。
しかし、仮想通貨は目に見えません。国が価値を保証しているものではなく、あくまでも電子データです。インターネットで決済や送金をし、銀行などを通さずに取引するので手数料が無料または安価というメリットがあります。
ニュースでもよく取り上げられるビットコインも仮想通貨のひとつです。手軽な反面、管理者がいないので各個人で管理・運営を行わなければなりません。仮想通貨取引所もしっかりした場所を選ばないとハッキングに遭ってしまうこともあります。過去にもありましたよね。
投資その④:国債
国が発行している国庫債券、国債は安全なイメージが強く投資手段として選ぶ人も多いですし、国が資金調達するために使う一つの手段とも言えます。国が投資家からお金を借りているようなイメージです。
そして、国の経済が破綻してしまうなどのことがない限り、損がありません。必ず元本割れしないような仕組みになっており、投資で資産を増やしたい場合はおすすめできる条件だと思います。
個人向けの国債は3種類です。「金利変動10年」「固定金利3年」「固定金利5年」で金利は半年毎に2回です。1万円という少額から始められ金利も銀行より高く、国が発行しているということで安全性も高く人気です。
以前は募集期間が決まっていましたが、平成25年12月からは毎月購入できます。
ただ株などのように自由に売って換金までさほど時間がかかりませんが、個人向けの国債は最低でも1年間は解約できません。長期戦の投資と考えてじっくり取り組むには向いていますし、初心者の方にもおすすめできる投資方法です。
投資その⑤:外貨預金
名前の通り外貨を預金するのが外貨預金です。日本円よりも外国通貨の方が金利が高めですから、その分利息も高くなります。
外貨はレートが日々変動し、お金の価値がその日によっても違ってきます。たとえば、1ドル110円で外貨預金を始めたとしても翌日には100円に下がり、その翌日には130円に上昇する…なんてこともあります。
円高が続いてしまった場合は、元本割れが発生するケースもあります。ですから常に為替レートのアンテナを張っておく必要はあります。
投資その⑥:投資信託
投資信託とは、運用のプロであるファンドマネージャーが投資家から集めた資金をとりまとめ、債権や株に投資して運用することです。
投資信託は、少額から運用することができます。債券や株はある程度の額が必要ですが、投資信託は資金を取りまとめて運用していくため1万円ほどでもOKですが、とはいえその金額で投資する人は少ないですね。ある程度まとまった資金で運用される人が多いでしょう。
金利や価格の変動、国際情勢の影響など、それぞれの投資信託によってリスクは変わってきます。購入する前に、きっちり調べてから選びましょう。
投資その⑦:先物取引
先物取引とは、今の時点でこれから先の売買について約束をすることです。たとえば「これから実る(予定の)ジャガイモを購入したい」とまだ収穫前に予約販売に申し込むことがありますよね。
先物取引もそれと同じで、「未来の株の取り引きを約束できる」という仕組みです。
先に価格を決めるから、価格変動によるリスクを避けることができます。また、売買価格だけを先に約束して約束の期日に売買を行うため、それまでは支払いは何も発生しません。
先物取引は、取引する金額の1割の金額を証拠金として支払います。証拠金を支払うことでそれが担保となり、取引ができるようになります。

1割の資金で大きな金額を動かすことになるのですが、ここは気を付けたいところです。上手くいけば資産は大きくなり儲けに繋がりますが、逆に大きな損になることも多いのです。
今の時代は先が読めません。リターンも高い代わりに、リスクも大きいというのが特徴です。
投資その⑧:不動産投資
あらかじめ利益を求めて投資するのが、不動産投資です。
たとえばマンションやアパートを購入し、そこを貸し出して家賃収入を得る。毎月家賃収入があれば、最初に不動産購入に投じたお金もいつか元が取れます。
また、自分が購入していたマンションやアパートの価格が上がったタイミングで売却して差額で利益を得ることもできます。
この流れをうまく運用することができれば、働かずとも毎月決まった金額が収入として手元に入ってきます。
ワンルームを購入して投資するのも、マンションやアパートをまるまる一棟購入して投資するのも元手がかかります。ですから、「投資したいけれど、資金がない」と諦めてしまう人も多くハードルが高いのも事実です。
リスクとしては、
- 借り手が見つからず、家賃収入がない
- 家賃の滞納が続き、計画が狂う
などがあります。
収入がないと、ローンを組んでいる場合は大変です。借り手が見つからない場合は不動産会社に貸し出すなどして対策を練っていきましょう。
投資その⑨:ETF
なんだかあまり聞きなれないETFという言葉ですが、日本語では「上場投資信託」。東証株価指数や日経平均株価、NYダウ指数などに連動して運用されている投資信託です。
一般人でも証券会社の口座さえ開設すれば、普通の株と同じように売買することができます。
ETFは複数の投資家から集めた資金を使い、運用のプロが株式などの銘柄を選んでくれます。普通の株と同じように相場を見ながら自分の好きな時に売買することができます。
少額から購入もでき1銘柄の投資ではないため、分散投資ができるメリットもあります。また、国内だけではなく、外国の債権や様々な商品や不動産などとも連動しているため、色々な資産や商品に自由に投資することができます。

しかしリスクも、もちろんあります。価格の乖離や、自動積立投資ができない場合もあります。また、配当金や利息は決算時分配となります。再投資を自動で行ってくれるようなシステムが無いので、自分でまた買い付けしなくてはいけないという手間もあります。
投資その⑩:REIT
REITは、投資家から集めた資金を投資法人が不動産に投資して家賃収入や売却利益を配当金として配当してくれる仕組みのことを言います。自分の力でマンションやアパートを購入しなくても、自動的に不動産投資をしてくれます。
個人での不動産投資は資金の問題も出てきますが、EITであれば少額で投資が可能です。10万円という少額から100万円単位まで幅広く投資できます。不動産を選ぶのも運用も、プロに任せるので、自分自身には手間がありません。
REITではマンションや商業施設・オフィスビルやホテルなどの不動産に投資されます。マンションならマンションだけに投資するものや、いくつかの種類の不動産を選んで投資するなど種類が豊富なのも特徴です。
株と同じように証券取引所に上場していますから換金性も高いのが魅力ですが、ただ、株のように上場廃止になることも可能性としてはあります。また、物件の価格が低下すれば、配当金も下がります。
そして肝心の投資法人が倒産してしまうケースもありますので、リスクを負わないためにも実績のある投資法人を選びましょう。
投資その⑪:外貨MMF
外貨MMFは、外貨を円に両替し国債や社債などで運用していく投資信託のことです。国債や社債は安全性が高いので、安心して取引を行うことができます。また手数料がかからず、少額からの投資が可能なのも嬉しいです。
積み立てにも対応していますから、投資しながらコツコツとお金を貯めるのにも向いています。
1,000円ほどの金額からの投資が可能で、証券会社の資産とは分けて管理されているので万が一倒産してもこちらには影響がありません。シンプルな仕組みで、FXや先物取引と比べるとリスクは比較的少ないので、初心者にも向いている投資です。
初心者におすすめな投資ベスト3
いくつかの投資の種類をご紹介してきました。ピンとくる投資先は見つかりましたか?
「まだまだ投資にはわからないことがいっぱい」という人に、初心者にもおすすめな投資ベスト3をご紹介します。
1位:国債
国が発行しているということで大きな安心感のある国債を、初心者の方におすすめします。投資が初めてであれば、「賭け」みたいな部分が大きくリスクのあるものは避け方が無難です。
リスクも低く始められる国債は向いています。ハイリターンは期待できませんが、安全度は抜群!金利も銀行より多少ですが高めなので、コツコツと長い目で投資したい人に向きます。
国債であればネガティブな先入観もなく取り入れることができるので、初めての人はまず「国債」から始めていただき、少しずつミドルリターン・ミドルリスクの商品にチャレンジするのも良いと思います。
2位:投資信託
毎日レートを自分で見て売り時や買い時をチェックするという作業は、初心者には骨の折れる作業です。投資信託は少額から始められるという手軽さに加え、運用のプロにお任せできるというメリットがあります。
どんな物を選んでどんな風に取引するのか初心者には難しいことだらけですが、お任せできるのはラクですね。それに、個人では購入できないような銘柄なども選んでもらうことができますから、様々なことに興味を持つきっかけにもつながりそうです。
また、毎日状況が提示されるのも安心につながります。
3位:外貨MMF
「外貨MMF」という言葉だけを聞くとすごく難しそうに感じるのですが、とてもシンプルなやり方で受け入れやすいのでこちらも初心者の方におすすめ。
少額から投資でき、国債や社債という安全性が高いものを対象としているので、不安も少ないでしょう。毎月積み立てしながら投資できます。
まとめ
どのような投資でも安全で確実なものはありません。国債でもそうです。元本割れなしで安全と言われたのは過去の話です。今後通貨がデフォルトになれば、リスクは発生します。
異常な事態ですが、可能性はなしとは言えません。
では銀行は安全なのでしょうか?銀行は1,000万円までは元本保証をしてくれますが、国債のデフォルトリスクが起きれば、銀行も無傷というわけにはいかないでしょう。

資産運用もひとつに集めるのではなく、分散をしてください。外貨、金、アンティークコインなど様々な運用方法があります。もちろんこれらにだってリスクはあるので、リターンとリスクは常に表裏一体ということを頭の片隅において、運用していきましょう。
