
働き型改革やAIの登場により、世の中から求められるスキルが変わると言われています。
では、働き型改革で変化することや、今後廃れるスキルとはどのようなものなのでしょうか。
働き方改革で何がどのように変わるのか?
働き型改革とは、「無駄な残業をなくし、定時の8時間以内に仕事を終わらせる」という趣旨で打ち出した方針です。そのため、残業を月に100時間移譲させた場合、その企業は「違反」として罰せられることになります。
このことを聞くと、「残業がなくなるから、定時に帰れてラクになる」と考えるかもしれませんね。ところが、実際には、このようなポジティブな変化が起きている企業ばかりではありません。
もちろん、働き型改革を上手に利用し、「定時に帰れるように仕事を終わらせる」という方針を打ち出している企業もあります。
このような企業の場合は、社員もストレスが減って健康的になり、生産性も上がっているようです。「定時の間に必ず仕事を終わらせる」という集中力や工夫も生まれるので、生産性が上がるのでしょうね。
さて、働き型改革は、労働時間だけの改革ではありません。
実際に、この方針により、非正規雇用者も少しずつ働きやすい環境を得ていると言われています。
廃れる職種と進化する職種 キモはAI!
何年か前から、「これから10年以内に消える職種がある」と言われ続けてきました。なぜかと言うと、AIの台頭により、「人間ではなく、AIに仕事を任せた方が効率的」という風潮が広がったからです。
実際に、AIは既に多くの仕事現場で重宝され始めました。その結果、AIに仕事を奪われ、行き場を失ってしまった人が増えたのも事実です。
では、これから廃れる職種・進化する職種とは、具体的にどんなものなのでしょうか。
まず、廃れるであろうと予想されているのは、事務職・会計職・レジ打ち業務です。これらは、AI時代においては、人間がやる必要のない仕事になると言われています。
また、コールセンターや受付業務・ビルなどの管理業務なども、AIで十分事足りると予想されています。ただし、ビルなどの管理はできても、非常事態が起きた際の対応は、AIには不可能です。
さらに、コールセンターやレジ打ち業務がAIに奪われても、「温かみのある接客」を売りにしている場では、まだまだ人間の力が必要です。
では逆に、進化する職種は何かと言うと、いわゆる「アナログな仕事」です。
例えば、芸術品と見まごうような技術を持った職人の仕事や、何かを表現するアーティストなどは、今後も廃れることはないでしょう。
また、丁寧な説明が肝になる医師や薬剤師なども、進化すると考えられます。ただし、「本気で患者さんの身になってあげられるかどうか」が、AIに勝てるかどうかの分かれ道です。
さらに、人々の楽しみをサポートする観光業界の仕事も、進化するだろうと言われています。

要は、人の心に訴えかけ、生身の人間の温かさや感性が生きる仕事が、今後は進化していくのかもしれません。
あなたのスキルは高く売れる?
では、あなたが持っているスキルが実際に高く売れるかどうか、チェックしてみましょう。
さらにポイントとなるのが、「人の心を動かすことができるか」というアナログな感性があるかどうかです。そして、「あなただけのオリジナルな魅力があること」も大切です。
特に、今後は「個人ブランディング」がますます大事になっていく時代です。人と同じ・AIと同じでは、「誰に依頼しても同じ」とみなされ、スキルを買ってもらえません。
そのため、「あなた自身が自分をどうプロデュースできるか」が、スキルを高く売れるかどうかの分かれ道になると思います。そのためには、自分自身を客観視し、あなた自身の魅力を熟知することからスタートすることが大切です。
廃れるスキルはなに?
では、今後廃れるであろうスキルは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
まずは、意外かもしれませんが、通訳のスキルです。今は翻訳機・スマホの翻訳機能を使いこなす人が多いため、通訳者が必要とされない時代です。ただし、人を惹きつけるような魅力的な話術を兼ね備えた通訳のスキルであれば、今後も必要とされるでしょう。
また、ITスキルの多くも、今後は廃れていくだろうと考えられます。よほどのクリエイティビティを必要とするものでない限り、大半がAIで事足りるからです。特に、正確さだけを求められるタイプのITスキルは、今後廃れていくと予想されます。
さらに、財務スキルやマネジメントスキルに関しても、AIで代用可能になるだろうと言われています。

先ほども少し触れましたが、「アナログな感性」「オリジナルな魅力」が感じられないスキルは、今後廃れていく傾向にあります。
なので、今から早急に自分を知り、あなただけの魅力を磨く必要がありそうです。