
今、サブスクリプションサービスを取り入れたビジネスを展開し、成功している例が増えてきているようです。
ここでは、サブスクリプションサービスとはどんなものか、そしてそのメリット・デメリットなどについてお話していきます。
トイサブのおもちゃサブスクは有名ですよね。
娘もサブスク派なので、わたしも孫のために詳しくなりました^^
サブスクリプションサービスとは
サブスクリプションサービスとは、簡単に言ってしまうと、「定額課金制度」のことを指します。
従来のビジネスでは、「お客様に、商品を単発で買ってもらう」というやり方が主流でした。しかし、単発での購入だけでは、残念ながら、経済的な成長を期待することが難しくなってきたのです。
また、消費者の視点からも見てみると、何か物を買う時、消費者はその物を「所有する」という状態になっていましたね。
そのため、「お金を払って、自分が本当に必要な物を、代わる代わる試しながら活用したい」という価値観に変わりました。

そこで注目されたサービスがサブスクリプションサービスで、「定額で課金して、商品をリーズナブルにいつでも試せる」というビジネスが登場したのです。
定額課金ですから、毎月一定金額のお金を払わないといけないため、あまり高額ではビジネスとして成り立ちません。
そのため、サブスクリプションサービスにおいては、定額課金の金額は、出来る限りリーズナブルな金額に設定されていることも大きな特徴です。
サブスクリプションサービスを導入することで、企業側は定期的な収入を多方面から確保することに成功したようです。
更に、「新商品が気になるけど、敷居が高くて買う気になれない…」という消費者も多いですよね。でも、サブスクリプションサービスであれば、リーズナブル且つ気軽に商品を活用することができます。
そのため、消費者にとっては敷居が低く、企業にとっては新規顧客を獲得しやすいことも特徴です。
サブスクリプションのメリット
サブスクリプションサービスは、消費者・企業双方にメリットが多いと言われています。
そこで、サブスクリプションサービスのメリットとはどんなものか、具体的に挙げていきたいと思います。
メリット①色々な世界を広げられる
サブスクリプションサービスは、定額課金をすれば、その企業の商品・サービスを色々と試すことができます。

従来のように、まともな金額を出して商品・サービスを買う形だと、色々なものに手を出すことは難しいですよね。でも、課金した範囲であれば、好きなだけ色々な商品・サービスを試すことができるのです。
そのため、「今まで手を出したことがなかったもの」に気軽に手を出すことができるようになり、結果として、自分の世界をのびのびと広げることができるようになります。
実際に、サブスクリプションサービスを上手に活用して、
- 「趣味の幅が広がった」
- 「新しい道を見つけた」
という人もたくさんいるようです。
メリット②生産や予算の計画が立てやすい
サブスクリプションサービスを導入すると、企業側は、商品の生産計画を無駄なく立てやすくなります。
会員の数を予め把握することができるので、商品をどの程度生産したら良いか、明確になります。もちろん、後から新規の顧客が増えることもありますが、それでも、大幅に生産計画が狂うという事態が起きにくくなります。
また、定額課金制度なので、毎月どの程度の収入が見込めるかについても、事前に大体把握することができます。そのため、生産計画だけでなく、予算の計画も立てやすくなりますね。
そして、その結果、全ての計画に無駄がなくなり、ビジネスそのものが安定の方向へと向かいやすくなります。
メリット③解約するのが簡単なので敷居が低い
サブスクリプションサービスは、自由に解約することができ、しかも、解約の方法も簡単です。もちろん、サービスや企業によって規約は違いますが、基本的には簡単に解約できるような形になっています。
そのため、「1度加入したら、何年も縛りがある」というプレッシャーを感じずに、サービスを利用することができます。顧客にとっては、この点も敷居が低いため、気軽にお試し感覚で利用することができます。
また、いつでも簡単に解約できるため、複数のサービスに、気軽に加入しやすいですよね。これは、顧客にとっては、「色々なサービスを試して、気軽に世界を広げることができる」というメリットがあります。
サブスクリプションのデメリット
企業側・消費者側両方にメリットが多いと言われているサブスクリプションサービスですが、デメリットも、もちろん存在しています。
そこで、サブスクリプションサービスのデメリットとはどんなものなのか、具体的に挙げていきます。
デメリット①サービスや商品が安っぽいと思われがち
サブスクリプションサービスの課金金額はリーズナブルで、しかも、解約することも簡単にできます。この気軽さが魅力ではありますが、商品やサービスの価値を下げてしまうこともあるのです。
せっかく質の良い商品・サービスを提供しても、この手軽さが原因で、「安っぽい」と思われてしまうことも多いようです。そのため、「どうせ安いから、質も良くないに違いない」と思ってしまう人も実際に多いと聞きます。
その結果、商品やサービス、挙句の果てには、企業自体のブランドイメージが下がってしまうこともあります。そして何より、商品・サービスの本当の価値をわかってもらえないままになってしまうことも少なくありません。
デメリット②1度解約した人が再加入することが少ない
サブスクリプションサービスは、簡単に解約することができて、再加入することも簡単にできます。この手軽さも魅力の1つではあるのですが、実際は、1度解約した顧客が再加入することはかなり稀だと言われています。
サブスクリプションサービスを導入すると、会員数が安定しているうちは、ビジネスも安定路線をキープできます。
でも、解約者が相次いでしまうと、その途端に立ち行かなくなる上に、その解約者が戻ってくることがほとんどありません。
なので、「会員が解約しないことを願うばかり」というビジネスになりかねない…という側面も持っています。
デメリット③ある程度の会員数を確保しないと、収入につながらない
サブスクリプションサービスは、定収入を得やすいビジネスモデルではありますが、定収入を安定させるまでが大変です。
ある程度の会員数を常に確保しておかないと、まとまった定収入につながらないからです。その理由は、毎月の課金金額の安さで、1人の顧客が支払う金額は、かなり安いものです。
そのため、結局のところは、会員の人数で稼ぐしかなく、会員数が少なければ、収入として全く期待できません。
特に、サブスクリプションサービスを導入し始めた頃が大変で、最初から一気に多数の会員を集めることは正直困難を極めます。
そのため、軌道に乗れば安定しやすいものの、軌道に乗るまで経済的に苦労することになるというデメリットがあります。
飲食業界のサブスクリプションサービス
最近では、飲食業界もサブスクリプションサービスを導入し、ビジネスの安定化を図っているようです。
そこで、飲食業界ではどのような形でサブスクリプションサービスを使いこなしているのか、見ていきたいと思います。
定額課金でアルコールをリーズナブルに
アルコールを扱う飲食業界では、定額課金をした会員の「飲み放題サービス」を展開しています。このサービスは、1つのお店限定ではなく、「加盟店全店で利用可能」という形になっています。

平均1,000円弱くらい定期課金すると、加盟店全店で1日1杯アルコールを無料で飲むことができます。そのため、アルコールを頻繁に飲む習慣がある人たちに人気を集めており、加盟店の固定客を着々と増やしています。
また、もう少し高額な3,000円くらいの課金だと、加盟店でのドリンクが飲み放題になるそうです。このサービスは、飲み会を開催することが多いという人に人気を集めていると言われています。
お店に定額課金すると1日1食毎日食べられる
お店に定額課金することで、そのお店で1日1食食べることができる…そんなサブスクリプションサービスもあります。これは、廃棄食材を減らすための試みとして始まったビジネスモデルだそうです。
ただ、このサービスで提供されるメニューは、あくまで、その日余ってしまった食材の中から提供される形になります。
そのため、メニューはお店にお任せという形になるので、好きなメニューを選べないというデメリットもあります。
住宅業界のサブスクリプションサービス
サブスクリプションサービスと縁がなさそうな住宅業界でも、最近はこれを導入し、使いこなしているようです。
ここでは、住宅業界がどのような形でサブスクリプションサービスを使いこなしているのか、見ていきたいと思います。
定額課金で、改装した空き家に住み放題
今、空き家が増えていることが問題になっていますが、住宅業界では、これを活用したサブスクリプションサービスも始まっています。

月に4~8万円の定額課金で、その企業が管理している空き家に、好きなだけ泊れるというものです。しかも、1人で泊まるだけでなく、1親等以内の家族なら、追加料金なしで一緒に泊まることができます。
泊まる空き家は、もちろんきちんときれいに改葬されているので、古い状態のままではありません。
旅をしながら生活している人や、田舎暮らしに憧れている人たちに、このサービスは「楽しく幅広く家探しをできて面白い」と人気を集めているようですよ。
定額課金で、家電や家具を試し放題
住宅業界が行っているサブスクリプションサービスの中には、家電や家具を好きなだけ試せるサービスもあります。
月額400円程度というリーズナブル価格で、好きな家具・家電をリースし、使ってみることができるのです。なので、試すこともなく、いきなり高額な家具・家電を購入するよりも、はるかに効率がいいですよね。
また、リースした家具・家電を傷つけてしまっても、よほどの大きな傷でない場合は問題ないそうです。更に、家具・家電をリースする際の送料や保証金も会費の中に含まれているので、追加料金はありません。
なので、月会費以外の出費を気にすることなく、色々な家具・家電を試し、より自分に合ったものを見つけることができます。
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